チェンマイ珈琲を探訪④
モン族の村でコーヒー農園見学
いよいよ旅行も最終日、コーヒー農園があるという情報をもとにモン族の村(ドイプイ村)に行くことにしました。
チェックアウトしたホテルに荷物を預かってもらい、軽装でターペー門に向かいます。
最初に声をかけたソンテオに往復1000バーツと言われましたが、他の人にも聞いてみたら650バーツで往復してくれるというので、そちらで行くことにしました。
夫がタイ語を話せるので、乗車賃を吹っ掛けられることはあまりないのですが、こういうこともあるので、金額に不信を感じたら何人かに聞いて交渉したほうが良いですね。
Leng Doi Pui
ドイプイ村は、チェンマイ郊外の西側で、先日訪問したゾウさんカフェとは別の道を1時間ほど行ったところにあります。標高の高いところにあるので、山道をどんどんのぼります。2018年にチェンマイを訪れた際に来た有名な寺院(ドイ・ステープ)も途中で通過しましたが、その時点で道半ばでした。


村の入り口からしばらくはお土産物屋さんが並んでいます。
暫く進むと、「農場はこちら」的な看板があったので、そちらに進みます。坂がきついし暑いので結構上るのが大変です。三歳児はもちろん歩かないので抱っこで進みます。


そして農場カフェに到着しました。アイスアメリカーノで一息つきます。






お店の方に農園の所在を聞くと、店の裏手の崖を上がったところに小さな農園があり、少し離れたところにもっと大きな農園があるとのことで、お願いしたら裏手の農園を案内してくれました。
三歳を抱っこしたまま崖を上れない私を見かねて、案内してくれた女性がうちの子を抱っこしたまま軽々と登って行かれました。お子さんがうちの子とあまり変わらない年齢のようで、慣れていらっしゃいました(笑)



オーガニックで珈琲を栽培しており、収穫・精製・焙煎まで自分たちですべて行っているという小規模農家さん。あまり大きな商売はしておらず、家の前のカフェでの販売と村の入り口のお店に卸しているくらいとのこと。無農薬で栽培し、炭火で焙煎しているというコーヒーは味わい深くてとてもおいしかったです。
豆狸珈琲店ではこういう農家さんからコーヒーを買い付けて販売したいなあ、と言う思いを強くしました。
こちらの農園は民泊もされているようなので、次回来訪時には宿泊も検討したいですね。
とても親切にしていただき、こちらを立ち去って坂の下の食堂で昼食を摂っていた際に、お子さんをお迎えに来ていた奥さんに再びばったりお会いして、うちの子どもにバナナケーキを下さいました。慣れないタイ料理に食欲不振気味の子供も大喜びでむしゃむしゃ食べていました。とってもおいしかったです!
チェンマイ珈琲の歴史
村の中腹あたりに、手作りの人形によるモン族の歴史資料館があり、そちらを見学しました。
昔は村の産業として、アヘンの栽培を盛んに行っていたということが書かれていました。タイコーヒーは昔アヘン栽培をしていた北タイの人たちに向けて、代替作物として生産を開始させ、広まったと聞いていましたが、実際に現地で目にしてありありと実感を持つことができました。
日本ではあまりタイコーヒーはメジャーではなく一般に出回っていません。北タイでアラビカ種のコーヒーの栽培をするようになったのは1988年に王室主導のNGOによるプロジェクトが始まってからとのことなので、まだ40年も経っていないのであれば仕方のないことかもしれません。しかしこの40年で、北タイの人々の生活向上のために多くの人が関わり、努力してコーヒーの品質を向上させた結果、タイ国内では多くのタイコーヒー専門のカフェがオープンするまでになっています。(タイでは海外からのコーヒーに90パーセントの輸入税をかけて国内産業を守っているにも関わらず、以前は高い関税を払ってでも品質のいい輸入品のコーヒーを使いたがるコーヒーショップが多かったようです。)
実際に私も現地でタイコーヒーのおいしさを実感しているので、美味しいままに日本にも良いものとして紹介していきたいという気持ちです。タイと日本を繋ぐ小さな一助になれればと思います。



この後旧市街に戻り、お夕飯を食べたりマッサージをしたり、チェックアウト後のホテルのベンチでのたのたさせて頂いたりしたあとに、タクシーで空港近辺の薬草サウナ店に行って体を清めた後、空港に向かい帰路につきました。
チェックアウト後なのにホテルの共有スペースを使わせてくださったホテルの方、子どもがシャワーを使う許可をくださった薬草サウナ店の方、子どもにソンテオのミニカーをくださったタクシーの運転手さん、皆さんに親切にしていただいてとてもいい旅の終わりでした。
常に子供を抱っこしていたのであまり写真を撮れず、ところどころ絵がありませんが2025年3月の記録でした!
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